2010年12月28日火曜日

院試おわりました

やっと院試が終わって年末モードに入りました。
院試の内容は面接の感じだとちょっとグレーな感じですね。うーむ。
ともあれ試験自体は終わったので冬休みしようかなと。
 というわけで単焦点レンズ一本買いました。
50mm f/1.4とかのMFレンズは持ってるけど、デジタル一眼に着けるとマニュアルだとピントが合わせにくい(特に酔ってると全然合わないし)のと、焦点距離が1.5倍になるのでちょっと使いにくいんすよね。なのでちょっと広角よりの標準AF Nikkorを買おうと思ってたんですが、前から考えてたAF Nikkor35mm f/2Dじゃなくて、中古で安かったAF Nikkor28mm f/2.8Dを買いました。35mmよりさらに広角側のほうがスナップは使いやすいかなと思って。ほぼ新古品だけど35mmより一万五千円くらい安かったし。

そして街はクリスマスが終わるとすぐにお正月モード。


院試終わったので西高とか呼んで8時から午前4時まで飲んでました。
鳥どり→アメバジ→屯茶屋の流れで。鳥どり初めて行ったけどうまかったす。


今日は某仕事で羽田空港へ。
飛行機乗りたかったけど今日は建物撮影だけ。
富士山も見えてキレイだったなあ。
2月くらいに台湾に行きたい。

2010年12月21日火曜日

中華街/思想地図β

写真でごまかすハイパーメディアクリエイターブログ戦略。
twitterで書きこんでないのでfacebookとblogでアウトプットしたいのですよせめて。


 実は毎週土日、某家電量販店で一眼レフを売る販売員のバイトをしていたのだけど、それもついにキャンペーン期間が終わって、今週末は院試。
同じ大学院だけではないとは言え、何回落ちているか数えるのも嫌になってきた。いい加減受かりたい。というか落ちたときどうしようか考えていない。

20代は焦らなくて良い、とすぐ上の世代の諸先輩方は僕らに言うけれど、僕は僕で20代後半戦(というか20代前半はイクサですらなかったわけだけど)、どうやって打って出ようか考えてしまう。考えたって仕方がないというのはわかってるので、「どっちに向かって一歩目を踏み出すか」ということを考えてるということかな。
ていうかね、そっくりトレースするようなモデルなんてないしね。2020年代になにしてるべきかというのは。(至極当然のことだけど、これまでの時代だって20代にきっちり用意されてるレールなんてなかったのか。)
自分に他の人と違うエクストラの価値を付与するために大学院に行こうとしてるのか。
いや、そもそも的外れなような気もするなあ。
まー、もう考えても仕方ないので無心で勉強します。

そしてもう一冊本が届いた。
買った、じゃないのは友の会会員だからね。
contecturesのみなさま、執筆編集おつかれさまでした。
正月に読もう。

2010年12月14日火曜日

BUY BUY BUY

欲しい物ややりたいことが多すぎる。
そして買うだけ買って読んでない本も積もっていく。
しかし特に本は、「今だ!」と思ったときに買わないと多分ずっと買わないので、タイミングは大事にしている。
On Sundaysの草野さんにオススメされたら買わないわけにはいかないし。
というわけでこの間は椹木野衣の反アート入門を購入。とりあえず今は読まないが。
あとあのお店には絶対に新品では売ってるところないだろうと思っていた、畠山直哉さんのScalesという激レア本が置いてあった。ので年が明けたら買いたい。
そして今日はアマゾンから設計資料集成(これは勉強用)とアメリカ大都市の死と生:山形浩生訳版が届いた。ジェーン・ジェイコブスが試験に出るとは言え、分厚い完訳を全部読んでる時間はもうない。残念ながら。

レンズも欲しいし自転車も欲しいしmacbookproも欲しいしマウンパも欲しい。

今やってるバイトの稼ぎも一瞬で使い果たしてしまうに違いない。
僕は物欲にまみれていないときのほうが少ないのでアレだが、今は特に気持ち的に自制心が働いている(そのわりにストイックにはなれてない)のもあって、物欲ドーパミンが大量に出ている。

とかなんとか言っているその前に院試まであと10日ちょっと。
やばいやばいやばい。

2010年12月10日金曜日

禁twitterなう

とりあえず一日だけではあるが、twitterをやめてみている。
普通の人ならなんてことはないだろうけど、始めてから390日以上、毎日つぶやきつづけ27000tweets以上つぶやいたtwitter廃人の自分としては一日つぶやかなかったのは初めてなのでこれは珍しいことなのですよ。
きっかけは某友人の遠まわしな一言にムカツイたからである。
ならやめてやるよ。と。

実はiPhoneにもiMacにもいくつかtwitterクライアントを入れていたのでそれをとりあえず全部外した。YoruFukurou,Twitter for iPhone,Osfoora,fastweetなど。twitter webもブックマークバーから外した。
ああ、意外とすっきり。
冷静になってtwitterの自分にとっての意義を考えてみたのだけど、やめれない重要な意義としては、メールアドレスや電話番号などを知らない人からの連絡ツールとしての役割が自分にとっては割と大きいのでいざアカウントを消すということには若干躊躇する。そんなのは自慢にならないが、1500人以上の人になぜだかフォローされていること自体は「使える」のです。
そんな打算的な話ばかりしてもつまらないのでほとんど役に立たないどうでもいいことしか最近はつぶやいてないですが。

あとは連絡らしいものがない限りはただ単にタイムラインが「気になる」のであり、それが起きている時間をひたすらに削っていただけでした。
もちろんtwitterをやらなくなった瞬間に劇的に勉強効率があがるわけでもないけど、多少は。

つぶやきたいことはfacebookでリハビリしつつ、禁煙するひとのようにtwitter断ちをしてみているわけであります。
別に「twitterキャズム超えたよねー半年くらい前までが一番おもしろかったわー、つれーアーリーアダプターつれーわー」とか言いたいわけではないです。

というわけで院試までtwitterをやめようと思ったのでした。

2010年11月26日金曜日

こいログ

一ヶ月に一回しかブログ書かないのも寂しいのでよく飯を食う所をツラツラとあげてみようかと思います。

【飲み系】
野毛アメリカンバーバジル
野毛のイタリアンバルでいつも混んでる有名なバジルの3号店で、アメリカン系立ち飲みバーって感じです。お酒は大体5、600円で飯も安いです。タコライスとホットドッグがオイシイです。一人で行ってもお店の人が相手してくれるので楽しいです。
看板娘のハチさんがかわいい。

末広
ここも多分有名な焼き鳥屋さんで、野毛の老舗の一つです。
一回しか行ったことないけどかなり美味いです。
ただ飲み屋なのにネタがなくなると閉まるので9時半には閉店してます。注意。

花葉根
野毛の大勝軒の脇の小道を入ったとこにあります。こじんまりとした家庭風居酒屋ですが朝5時までやってます。飯重視で入っても間違いないです。
オムレットカレーが美味しいです。
たぶんそんなに有名じゃないけどオススメです。

屯茶屋
家から一番近い飲み屋です。
京急日ノ出町の真横くらいにあります。一軒家改装系居酒屋。
一回サクっと行ったくらいなので料理のクオリティは個人的には把握してないんですが、普通にうまいと思います。雰囲気良いです。
ここも朝5時まで。

【メシ系】
阿里山
桜木町のモスバーガーから右手側の裏道みたいなとこにあります。
台湾料理屋。わりと繁盛してます。
世間の評判はよくわかんないけど、何食っても美味なので個人的にはよく行きます。
引っ越す前に一回来てから(まだ野毛とかわからなくて)たまに行ってます。
飲まなくても全然OKだけど、一杯飲みたいときは青島ビールで。

翠葉桜木町店
阿里山の向いにある餃子屋です。日ノ出町から伊勢佐木に行く通りにあるほうが多分本店なんですけど、そっちは店員の態度もそっけないし、DQNのオッサンの客とかがいるのでこっちがオススメです。火曜に行くと餃子半額で145円/10個とかなのでこれとライス280円で餃子定食食えます。桜木町の王将はムダに混んでるのでこっちのほうがいいと思います。
食べログの点も高いんですね。意外と。

日の出らーめん
ドン・キホーテの隣です。
とりあえず麺が太くてうどんみたいです。魚介系の濃厚スープが食いたいときは。
なんだかんだで二週に一回くらいは行ってる気がする。
ちなみにこの店の二階はホテヘルです。

うどん工房さぬき
伊勢佐木7丁目くらいにあるうどん屋です。
本店は横須賀らしいんですが、ここも大変美味いです。安いし、量のバリエも多くてメガ盛りとかヘル盛りとかあります。死ぬほど食いたい人はどうぞ。
営業時間も神がかっていて朝10時から翌朝7時とかまでやってます。深夜に食うカレーうどんは最高です。カウンター6席くらいしかないので一人か二人でどうぞ。

【カフェ系】
Espresso Bar vis viva
ここは完全に食べログで見ていきました。
エスプレッソが有名らしいんですが濃厚すぎて超少ないらしいのでカフェラテかなにかを飲みました。美味しいです。ラテアートがデフォルトです。
店内オシャレ杉ワロタwwwってなるので一回行ってみてください。
店内高級感あるのでビビりましたが、スタバとかに比べても高くないので良いと思います。
関内駅近くのリッチモンドホテルの隣くらいです。

マイノリティーズコーヒー
黄金町の元ちょんの間が並んでるとこを改装してカフェやってるお店です。
正直僕はコーヒーの美味さをどう語ればいいのかわからない人なんですが、うんちくはよくわかんないけど美味しいと思います。というかそういうのが本当に自分が好きな味なんだろうなと。大岡川に面しててユルい雰囲気です。

・スターバックス
伊勢佐木とTSUTAYAみなとみらいによく行きます。
一応勉強で。

ちょいちょい書こうと思ったら長くなっちゃいました。
野毛や伊勢佐木、関内はもっと開拓したいですねー。お近くに来られたかたは是非一緒に行きましょう。

2010年11月1日月曜日

faifai「アントン・猫・クリ」

横浜、STスポットという小劇場で快快faifaiの演劇「アントン・猫・クリ」の最終日を見てきた。
快快の演劇はDVDで「霊感少女ヒドミ」を持ってるけど生で見るのは初めて。
今回の音楽は知り合いの安野太郎さんが担当。
写真は撮ってないけど、ちょっと感想。

話の内容は他愛も無い。というかとくに内容らしい内容はない。
アパートに住んでる住人たちが、近所によくいるアントンという名の野良猫(人によってはクリと呼んでいたりする)の相手をするというだけの話。
しかし話の進め方は普通じゃない。
役者たちは眼に見えている情景(劇の中で)をすべて音読し、部屋のようすを記述していく。
「ふとん。掛け布団。フローーーーリング。」のように。
他のお客さんにどうみえていたのかはわからないけれど、僕にデジャったのは安野さんの音楽映画というシリーズだ。


映像に写っているモノをスキャンバーの動きにあわせて演者が読み上げていくことで音楽を奏でようという試みである。
実は、この「アントン〜」は再演なのだが、快快と安野さんが出会う以前に作られた初演版は、Youtubeに上がっていたこれらの音楽映画からインスピレーションを受けて作られていたそうだ。そして今回実際にコラボレーションに至ったらしい。知り合ってから半年足らずで一本舞台を仕上げているスピードは本当に素敵だ。

今回の演劇はフラットな画面だった音楽映画を激しく動く役者が歌う、まさにミュージカルだと、最前列より前に設けられたパイプ椅子に座りながら勝手に思った。
立体的だ。
キャラの濃い登場人物たちも(役者は一人何役か演じる)、実在の人物をモデルにしていて、細かい設定もモデルにインタビューして回ったとおりに再現されている。その日常の濃い下町の人々も愛すべきキャラをしているし、言い回しや動きを追っかけるだけでも面白い。
だけど興味深かったのは、そんな猫をめぐる日常(べつにアントンが死んだりもしない)の、平凡なセリフをカットアップしてループさせたりリミックスしたりして、っていうのを人力でやってくのがすごい面白い。アルゴリズム体操のように四人の役者がそれぞれあるルールに沿っているけどバラバラに動いたりしゃべったりしているのが、あるタイミングでパシッと合ってくる(言葉が意味を持ってくる)のが脳の認知を司る部分をくすぐられてるようで楽しい。

解説つきの二週目ではそんなことは誰も説明しないからこっちが勝手に思ってるだけなんだけどね。まあファンキーな集団なんでみんなも一回見てみたらいいさ!
http://faifai.tv/faifai-web/

2010年10月29日金曜日

鎌倉加藤会

このあいだサブカル大中華で知り合った加藤さんとお坊さんでもある松下弓月さんにお誘いいただいて鎌倉のダイニングバーで飲んできました。
弓月さんのお知り合いを中心に合計10人以上?
僧侶、役者、ITジャーナリスト、デザイナー、研究者、イギリスで活動する歴史家、TEDxTokyoの中の人、アフリカで日本の車を売るビジネスマン、クリエイティブなディベロッパー、塾講師…もっといたかも。
ほんといろんな人がいらっしゃって刺激的でした。
そしてKOSFCスゴイ。
自分のキャリアデザインについていろいろ話し聞けました。
ていうか僕はこれ以上考えてもしかたないな。ハラを決めるか否か。
 加藤さん。どアップで。
historian


僧職系男子二人

美女と加藤さん

記念撮影


そうそう、午前中はスカイツリー現場に行きました。興奮。
写真はまた追って。
Unicorn Supportを乞うご期待。

2010年10月9日土曜日

建築夜楽校2010第二夜 

藤村龍至さんがモデレートする建築夜楽校シンポジウム第二夜を聴きに行ってきた。個人的には三年連続で聴講しているイベントである。
実況のようすなどはこちらのまとめを参照していただきたい。

建築夜楽校・第二夜

今夜はゲストに速水健朗さん、八束はじめさん、山崎亮さん、コメンテータに東浩紀さんの登壇であった。まず速水さんがショッピングモールの歴史について振り返り、八束さんが超高密度化していくメガロポリスについての考察を、山崎さんはマルヤガーデンズ(鹿児島)の事例を中心に地方都市における商業空間のマネジメントの手法を紹介した。

「地方のコンパクト化に興味はない」とアジる八束さんと、「東京以外にしか興味はない」と応える山崎さん。一見地方対東京の構図にみえたがそうではない。どのスケールでシステムをデザインし、マネージするかの議論であったと僕は思う。
東さん曰く、「ドバイでもシンガポールでも、金持ちの集まるところには移民労働者も集まる。格差はそこに歴然とあるが、高級ブティックも安スーパーもフロアを違えて同じ建物に集約されるモールという形式には考察の余地がある」と。

東京か、地方か、ではなく日本という系で、ひいては世界という系でドライブし得るシステムについて考えなければならないのだろう。

2010年10月7日木曜日

Archi TV2010を振り返る

10/2-3に建築会館で行われたArchi-TV2010にustream配信班として参加した。主に配信チームとしての立場から振り返りたいと思う。

僕が今回ust配信をサブリーダー的に担当した理由は、個人的に、過去2回Archi-TVにビジターとして参加してきて、その東京・建築会館での盛り上がりに反して、外部(特に地方)の建築学生まではその祭の輪が拡がっていないことを強く実感していたからである。当たり前のことだが、建築学生は東京のすぐそばにばかりいるわけではない。そこで今年はtwitterと共に普及してきたustreamを使って、ほぼ全編生放送することにし、結果的には大きな配信トラブルもなく26時間配信することができた。

インターネットのよいところの一つは、ネット環境さえあれば、距離は関係なく誰にも同じ情報が届けられる点にある。東北の人も沖縄の人も今年のATVの配信を見てくれ、twitterで反応を返してくれたりした。そういった声は大変嬉しいが、配信といういわば前提条件がクリアできても、本当に議論の輪を拡大する、という本来の目的が達成できたかという点は疑問が残る。ustがあるから、twitterがあるから、ということに慢心せず、我々はきちんと議論のテーブルを用意することができたのだろうか。Real Time Reviewなどの内側からの批評性をもたせるコンテンツは用意できても、外部からの反応をフィードバック出来ていたわけではない。もし思ったとおりのテーブルを用意するにはまだ技術が追いついていないのかもしれないが、それでも不十分だったと言わざるを得ない。

また、それ以前に、この2010年において、どんな社会的課題を建築学生がネットを超えて共有しなくてはいけないのか、という話は不透明なままだった。しかしながらそういった課題が一朝一夕に共有できるわけでもない。一つの成果として全国の学生間のネットワークパスが拓けたのであるから、Archi-TVは「開局」した以上、全国建築学生の議論のフレームワークとして生き続けなくてはならない。

なんのためにネットワークするのか。それは個の時代では解決出来なかった宿題に、我々の世代が群となって取り組むためなのだから。

(手前からReview班、真ん中のバルセロナチェアがプロデューサー会議番組放送中、一番奥が配信班ブース。ATVらしい一枚)
yoichi

2010年9月28日火曜日

石上展とかあいちトリエンナーレとか


 

 豊田市美術館 石上純也「建築のあたらしい大きさ」展
会場は写真撮影できなかったので簡単にレビュー。
twitterで名古屋の知り合いや横国の後輩が大勢ボランティアとして展示模型製作に参加していたようなので、その設営の大変さはなんとなく伝え聞いていた建築の展覧会。
石上純也さんは今年のヴェネツィアビエンナーレ建築展で金獅子賞を取った若手の建築家です。実作としてはKAIT工房があるくらいで、むしろアート展での作品で語られることも多い。

作品については元BRUTUS副編集長こと鈴木芳雄さんのブログ「フクヘン。」に写真が載ってるので参考にどうぞ。
この展覧会は模型といいつつも机の上における扱いやすい大きさの模型と図面がポンポンと置いてあるようなものではなく、スケールは様々であるけれど展示室いっぱいに広がる(むしろ展示室の大きさにあわせて作られた)バカでかいものが特徴である。

(以下すごい時間が経ってから書いた感想)
石上さんがやろうとしていることははっきりとわからないが、一つには人工環境の極限をつくろうとしているのではないだろうか。
人間は生の自然環境にさらされては基本的には生きていけない。その自然環境から命を守ったり快適に活動するために人工的に環境を改変してきた歴史が建築の歴史ということもできると思う。
石上純也さんの模型群はその人工環境としての建築をどこまで拡大できうるかという思考実験のように思えた。
しかし人工環境と言ったって骨とガワだけでは人間住めるようにならないからなあ。何千メートルも上空にビルが伸びれば空気も薄くなるしさ。

また考え続けます。

あとはあいちトリエンナーレの写真を適当に。
写真はないけど志賀理江子と蔡國強の作品がよかったです。
三沢厚彦の作品


 草間弥生の作品
メルヴェ・ベルクマンの作品
長者町エリアは廃屋と作品がいい感じでmixされててよかったです。
ただこれが終わった後空き家はどうするのかな?
 渡辺英司の作品
夜はynbrさんや名古屋の建築学生と飲み会。
ynbr△!

2010年9月21日火曜日

どこに立つか、自分は

前回のエントリから放置してしまってる間に9月も21日になり、夏休み相談室じゃなくなってしまった。
でも一応つづきということで。

僕は建築を勉強するにつれ、というか建築学科を卒業してみて、建築や建設のセカイの設計意匠以外の部分の職能を段々と知るようになった。学生のうちは周りに建築家以外の社会人がいないこともあって、その外側の拡がりをイメージすることがむずかしい。

では次に何を学ぶか、という話だけど、結論から言うと広義の社会システムやプロジェクトマネジメントを勉強したいと考えている。
建築のブツを設計する、ということの手前に不動産屋や、開発や、投資家などが街に対していろいろ思惑を巡らしてカネとヒトを動かしているのに、それらがひとまずまとまったところで建築家もしくは組織設計事務所のところに話がやってくる。
建築学科で社会に対するソリューションや異議申し立てのつもりで建築を考えるということを勉強してたけど、思ったよりも行政や不動産屋を敵対視しているの先輩建築家を見て「あれ?」って思った。建築家が使われる側っておかしくね?と。

文句を言うくらいなら(きっとどんな仕事をしても働くヒトならなにかに文句はあるものだが)、自分が川上側に立って社会に直接介入できるようになればいいんじゃないか、それにはどんな仕事があるか。

世の中には空間が解決しなきゃ行けない問題がたくさんあるはずだよ。
それをやるのに、巨匠になって公共事業のコンペに勝てるようになるまで待つのはおれはいやだな。

2010年7月30日金曜日

夏休み院浪相談室その1

将来自分が何やりたいのかなー、と昔からよく考えてるけど、それをその時の関心に即して言語化するのは中々難しい。

横国には研究室というものがないので学部生のときは第8講座と呼ばれる設計意匠選択にいたわけだけれど、なにか設計に関する研究や専門教育が特別なされるわけではないので、学部を卒業したくらいでは専門家と言えるほど知識が身についていないという実感がある。
しかしながら設計の専門技能というモノはおそらく学校では身につけることができなくて、大なり小なりの設計事務所に入って実務経験を積む中でしか身につかない(詳細を描いたり法規をクリアしたりというのは教育とはかけ離れすぎているという意味で)のかなと思う。
だから大学院でも意匠を勉強するというのはたぶん専門知識を蓄えるというよりは、建築をつくる上での思想や哲学を鍛えるということなんじゃないかと考えるようになった。

もちろんそれは建築設計という人の生活の一部を預かるような仕事をするうえで重要な倫理観なのだと思うのだけど、建築や都市をめぐる様々な職能がある現代において、いささかメタな教育なのではないかとも思う。つまり僕は別の専門性を身につけたいのだ。
元々僕は社会における問題を解決する手段として建築を勉強しようと思った。建築学生の入学の動機ベスト5には入るだろうよくある非モテ系解答のひとつではあるが、まあこれはこれで今も変わらなくて、建築を学んだことはよかったと思っている。

じゃあどんな問題に関心があるのだ、というのはつづきで。

2010年7月27日火曜日

『建築新人001』に掲載されました

関西の建築家・編集者の方々が編集出版された『建築新人001+建築新人戦オフィシャルブック』という雑誌の創刊号に参加させていただきました。
慶応義塾大SFCの連くん(通称レンきゅん)と京都工芸繊維大の浅野くん(通称ヤンバル)とtwitter鼎談という形でやりとりしたものを編集・収録していただいています。
何気に雑誌デビューなので、ぜひご笑覧ください。

140w Dialogue

関西発のカッティングエッジな雑誌なので、建築クラスタのみなさんは是非買ってください。個人的にはdot architectsのNo.00の現場写真、谷尻誠さんのインタビュー、小山泰介さんの写真などがよかったです。
建築新人001+建築新人戦オフィシャルブック
関係者のみなさま、ありがとうございました。

2010年6月21日月曜日

photo of yutenji,omori,sajima

最近見させて頂いた建築の写真をば。

北山恒先生の祐天寺の集合住宅。


学会賞を受賞した洗足の連結住棟の進化版と言った形で、プライベートとパブリックという操作が本当にスマートに完成していて、実際の建築で先生の思想を教えてもらったような感じです。しかしこの建築が完成するまでに資本主義との格闘や工事凍結からの雑誌掲載という紆余曲折を経ているそうです。そんなことはどこにも書いてないし、直接先生に聞ける、作品を見れるということ以上の体験はないですね。
北山先生には苦笑いされながら「まあ小泉は早く進路決めてくれ」と言われてしまいましたが。



ブルースタジオ設計による木造賃貸のリノベーション、大森ロッヂ。


大家さんの矢野さん。大森ロッヂを他のどこにもない賃貸住宅にしているのはこの方の豊富な経験、人柄ゆえだと思います。
裏手はスタジオ付き住居で結構現代的な仕上げです。
意外だったのがスタジオ付きを借りられるかたはいわゆるクリエイターでない普通の人が多いということ。僕らは固定観念にしばられているなと思いました。



tvkの建築NOWのロケで伺わせていただいた吉村靖孝さん設計のnowhere but sajima。
最近の是非見たい建築の一つでした。
高い施工精度も相まって、風景の切り取り方が最高です。
住宅特集の表紙にもなっていたので、一般住宅かと思っていたのですが実は一週間貸しの別荘とのこと。吉村さんの奥様が経営なさっているnowhere resortシリーズの一つなんだそうです。
奥様も元々は靖孝さんと設計活動をされていたのですが、出産を機に設計はやめてリゾート経営にシフトしたそうです。そのときに、日本にはこういったデザインされた貸しリゾートがないことを知ってこのnowhereシリーズ(あと二つzushiとhayamaがあります)をつくったのだとか。借りるのはそんなに安くはないですが、リピーターや連続して何週間か借りられる方もたくさんいらっしゃるようです。しかしこういった空間や自然に囲まれた休暇を過ごすのは、本当に豊かだと思います。

いつも建築NOWで同行させていただいている西田司さんに聞いた話しですが、この土地はもともと水産系の倉庫があったところらしいのですが、その売主の人が建物が建ったあとにここを見て、もう一度売り直してほしい、と申し出があったそうです。
さすがに売り戻しはされなかったようですが、元の地主さんにとっては見慣れた風景を、この建築は変えて、もう一度手に入れたくなるようなものにしたというのはまさしく建築の力なのだなと。

最近twitterでの建築クラスタの議論にどうも食傷気味なんですが、結局こういう実感がなかったり、建築を通して何がしたいっていうのが見えてこないからなのかなと思ったり。

肩書きはないし、決まったスケジュールも所属もないけど、こうやっていろんな人に会ったり建築を見せてもらったりすることは課題をやるよりも何倍も勉強になっていたりします。
自分は何をしたいのか、つまりどんな手法をもって世の中を変えたいのかと毎日悩んでいます。そのために何を学ぶのかを考えることが、どこの大学院で何をやるかということに直結してると思うんですよね。

2010年5月17日月曜日

【AARブログ更新】Walkabout with Cameron Sinclair

ART and ARCHITECTRE REVIEW,内の僕のブログ「第弐東亜重工」を更新しました。


まあもう先週の土日の話なんですけど。
キャメロン・シンクレアさんという建築家とお会いしてきました。
かなり刺激を受けましたね。

建築やアートネタの方はしばらくAAR blogに書いてこうかなーと思うのでよろしくおねがいします。
こっちは小泉瑛一という個人のポータルかつ日常の話とか建築以外の活動とかを。
でもどこかのブログを更新したらここに書くようにはします。
ではでわ。

2010年5月8日土曜日

眼鏡とgamellaのサブカルパジャマトーク

最近欠かさず聴いてる唯一のPodcastがありまして、名を「眼鏡とgamellaのサブカルパジャマトーク」と言います。
IT系界隈で働く社会人のおふたりが去年からやってらっしゃるPodcastで、話題はITのことからOPのことまで多岐にわたります。
で、僕もいつから聴いてるのかよく覚えていないんですが、高校の同級生とか大学の友達とかそこらへんの話題に食いつきそうなヤツに事あるごとに勧めてました。
そしたらメインのおふたり、よしこさん(@yoshikong)とgamellaさん(@gamella)にtwitterにて飲みに誘っていただきました。
僕に声をかけて頂いた理由は「建築系なら知的ギャルの一人や二人連れてくるだろう」とのことでしたが、残念ながら完全なる人選ミスです。
仕方がないのでヘビーリスナーである雨で天パが広がって仕方ない@tiger_oginoと一緒に行きました。
場所は品川の某倉庫改修系のシャレオツなアメリカンダイナー。
さすがスーパークリエイター、お洒落度が違います。(実を言うと普通に居酒屋だと思ってました。建築クラスタはそうなので)
空気に飲まれ写真撮るの忘れました。

実際会ってみるとおふたりとてもいい人で、いつもPodcastを聴いてるからか初対面という気が全く(僕だけ)せず、とても楽しい知的な会話と上質な料理を堪能させていただきました。
というかご馳走していただき本当にありがとうございました。

僕の近況報告的に建築業界のオープンデスクシステムについて気軽に話したところ、思いがけずの業界のブラックさにおふたりともドン引きされてしまいましたが。
「こいちゃん、早く抜け出したほうがいいよ!」という言葉はきっと忘れられないと思います(笑)

途中ちょっとまじめになりすぎてしまったのでサブカルパジャマおなじみの「OP三唱」を生でできたのは感動ものです。

いやしかしある意味で(性的対象という意味でなく)ネットアイドル的存在であるおふたりにこんなふうに気軽に(サブカルパジャマのDL数は一本の放送につき1500以上であるのに)呼んでいただけるとは、面白い時代になったものです。

ぜひ今度は横浜でも飲みましょう。
ありがとうございました〜!

2010年5月5日水曜日

夜ランニング


絶賛ニート生活中です。

週に一回か二回くらいなんですが、最近夜にランニングしたりし始めました。
3月末に日ノ出町というエキゾチカな街に引っ越したんですが、猥雑なイメージと裏腹に、実は大さん橋やみなとみらいエリアもすぐ近くです。

で、夜中に走ってみてるのはこんなコースです。

google mapで測ったらだいたい6.2km。ま、帰りはほとんど歩いてるので実質3kmくらいですけどw
昼間だったら絶対人が多すぎて走りづらいですけど、僕は夜11時とかなので、人も車も少ないし、わりと明るいし快適です。
大さん橋も手ェつないで歩いてるカッポーとか、大声出してるDQNとかしかいないですし。
真島クンすっとばすバリに鉄菱食らわしたくなりますが、ぐっとこらえて心の中で「リア充爆発しろ!」と唱えればいいだけですからね。

ま、そんなんはどうでもいいとして。
FOA設計の大さん橋はやっぱりとてもよい建築だと感じます。
24時間解放されてるうねる屋上デッキは、これは公園なんじゃないかと思いがちですが、海の上にせり出してみなとみらいの夜景やベイブリッジが見渡せるところに、国際ターミナルと大容量の駐車場とホールを備えているのは間違いなく建築なんですよね。
そんな大さん橋を全力疾走したりするのはほんと近くに住んでる特権ですね。

小泉雅生さんの小泉アトリエ設計の象の鼻パークで海際を走れるのもよいです。車こないし。

帰り道に都橋や野毛周辺のいい感じのバーを見つけたんで今度行ってみたいですね。女子と。
ていうわけで一緒に走ってくれたりbarに行ってくれたりする女子募集です。

2010年4月5日月曜日

大学卒業しました

何をいまさら、という感じがしなくもないですが、3月25日に横浜国立大学を卒業しました。
今のところ、院浪生。
四年生の後期まで一般教養とったりしてたけど、単位も卒業設計もまあ無事に終わって、なんとか四年で卒業することができました。
四年間いろんな事があったなあ、、と思い返すほどに「別にたいしたことやってないんじゃないか?」って思ったりして、特に誇らしい経験もなかったなあと思ったり。自慢できる彼女なんかも結局出来なかったしねw

自分の人生、なかなか思うようにもいかないし、どこかで劇的に変わるってこともないよね。
建築学科出たからといっていきなり実際の建物設計できるわけでもないし、何かの専門的な資格を手にしたわけでもない。
経験とか知識とかは増えたと思うけどなにか具体的に示せるものでもないし。
そう考えると、僕が大学生活で得たのは結果的に今の時点でお世話になり続けてる先生や先輩、友人、学校外で知り合った多くの人達との縁ということ以外に確たるものはないのかなと思います。

だからこの四年間で多くの人達と出会っては別れてきたけど、僕はその人生の中の一瞬の邂逅にはとにかく恵まれてきたと思います。

さてこれからは人生3度目の浪人生活。ほんとに情けない話だけど。
まだ親に迷惑かけ続けますね。心配かけますが期待してくれる親・祖父母の理解にただ感謝です。

まだ勉強できる体制が整ってるとは言い難いのだけど、archikataさんがやっていたように僕も今年度の目標を書いてみます。

1.Y-GSA合格、そして秋入学。 直でオランダとかに留学することや、東大や東工大に入って交換留学することを考えていたけど、他の大学院の研究室のことなどほとんど知らないし(調べればわかるがほとんど他の大学の先生にツテがない=自分のことを知られてない)、直で留学となると一年半開いてしまうので、よく知っているY-GSAに最短で入って2ターム目で海外インターンに行こうと。

2.二級建築士合格。二級があればとりあえず一通りの建物は設計できるだろうと思い受験します。院試の勉強にも少しはなるし。

3.TOEFL85点以上。オランダに留学できるように。。

とりあえずこんなとこで。
今年度もよろしくお願いします。

2010年4月1日木曜日

坂本一成先生レクチャー@横浜国大卒製+Y-GSA設計展「軌跡」

BankARTで行われた坂本一成先生のレクチャーの様子をustreamで中継したときの録画を公開します。

2010年3月9日火曜日

せんだいOFF 2010を終えて

せんだいデザインリーグ2010が終了しました。
日本一の決め方や結果、その他の案についてはいろいろ思った人もいたんじゃないかな、と思います。
僕自身の設計についてはボード(ドローイング)もよくなかったし、やはり設計自体が平面的に進んでいたので点数による評価はもらえませんでした。
それについてはあまり期待してなかったとはいえ、卒業設計をやった者の端くれとしてすこしだけ悔しくもあり、でした。

だけれども、僕には僕の能力がなにかしらあるのだろうし、それを発揮する場もきっとあるのだろうと思い、せんだいOFF2010をY-PACで企画しました。

まあそこまで深い理由があるわけでもないけどね!
せっかく全国から建築学生が集まる年に一度の祭りなら最後まで盛り上げなきゃ面白くないじゃないか!
主にtwitterで呼びかけ、そこで知った人たちが自分の友達を連れてきてくれるという最高にHappyかつ「なう」な方法で、総勢約60人が集まってくれました!

みなさんどうもありがとうございました!!

2010年3月5日金曜日

せんだいOFF 2010

またもY-PACイベントのお知らせ。
巻き込もう。
卒業設計日本一決定戦の

せんだいオフ2010
after party of sendai design league 2010
time:2010.3.7 21:00-24:00
charge:¥3500

仙台行く方々、ぜひ来て下さい。






2010年2月19日金曜日

kf0219,NCP0224

おはようございます。
今日は@archikataさんというコンストラクションマネジメントの仕事をなさっている方が主催する「建築不動産実務クラスタ交流会」というイベントのお手伝いに行ってきます。これです。このフライヤーとかpptの統合とかust配信等でお手伝いさせて頂く予定です。
主催者である@archikataさんとは前の石川さん@siskw主催の建築クラスタオフで知りあって、そのときは少しお話させてもらって実務家というかコンストラクションマネージャーという仕事の人と初めて会ったような感じだったんですけど、その後Y-PACのいろいろを見ていただいたのか、今回声をかけていただきました。
最近自分の能力というか、建築という分野において何が自分のしたいことなのか考えたときにそういうCM/PMといった仕事も(なるのは容易ではないが)、ありだなあと思うようになってきたので。
このイベントは普段交流はないという建築系実務者の方々(CM・組織設計・コンサル…)と、不動産系実務者の方々(ホームインスペクター・仲介業者・経営者…)が一堂に会するという貴重な機会になりそうなので、いろいろ勉強してきたいと思います。
すくなくとも今年の自分の動向には大きく影響しそう…
ハッシュタグは#kf0219です。

あと2月24日には名古屋の椙山女学園大学Ureca!のみなさんとコラボイベント・NAGOYA CROSSING PARTYをやります。ユーレカとY-PACでなんか(合コン的な?w)飲み会したいねという話から、もっといろいろ巻き込んでやろうという話に発展し、建築学生だけでなく、いろんな大学、専攻の人がくるイベントになりそうです。共同主催と言ってもほとんどUreca!の人たちにやってもらってますけどw
少しでもなんかやろう的に作ったフライヤーでも貼っときます。日曜くらいまで参加者募集なので@yoichikoizumiまでツイッターで言ってくれれば反応します。いやー楽しみだ。

2010年2月10日水曜日

Y-PAC.TV vol.2 LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010 METABOLISM2.0公開しました。
とりあえず告知のみ。
企画・制作:Y-PAC
撮影:平田大輔
編集:斎藤亮太郎
音楽:2ndhandlogic


会場にて撮影・リアルタイムで編集し、その日の第二部冒頭にて来場者の前で上映された映像作品です。
ご感想おまちしております。

2010年1月16日土曜日

ヴィジョンの射程距離

ここ数日卒業設計のなかで友人と議論したこと。またはずっと言い続けてること。

僕は卒制、というか設計のモチベーションとして「世の中を変えたい」という思いがある。都市的状況に向かって自分の建築的思考力をもって介入したい、と思う。

この設計のモチベーションというものは人によってかなり違っていて、それはスタディ模型の形状にも現れる。身体的スケールの空間の話がしたい人もいるし(そっちのほうが多い気がする)、都市スケールのマスタープランを描こうとするひともいる。
僕はどちらかと言えば後者だが、そのやり方として1/5000で考えるような都市計画ではなくて、1/500~1/100で考えられるひとつの大きな建築としてこの卒制をやろうとしている。
それがうまく行くかどうかはまだわからない。
ただ、その設計をやる行為を支える裏に、何に対する愛が隠れているのか、それを自覚することは重要だと思う。
個人的な嗜好なのかもしれないし、地元愛なのかもしれない。
それはつまりその人がどこまで自分の理想像を描いているか、というヴィジョンの射程距離の違いでしかないのだろう。近くがよいか、遠くがよいか、という話ではない。ひとりひとり見えているものも違うし、変えたい風景も違う。
僕は、自分の育った退屈な町を変えるためのポジティブな提案がしたい。Big Pictureを描きたい。なにか目指す新しい空間性があるわけでも、設計プロセスの斬新さがあるわけでもない。
むしろこの半年、やらなければいけないスタディやリサーチをやることをことごとく怠ってきた。あれやればよかったこれやればよかった。そんなこと言い出したらキリがない。
ヘタをしたらとんでもなく愚かな案に終わってしまうかもしれないが、うまく行けばすごくカッコよくなるかもしれない。手の動いていない自分を悔いたい気持ちはとてもあるが、まだできると信じることにする。もう少しで像が結べそうだ。
残り2週間を切った今、手伝ってくれる多くの人のためにも、あとは具現化したいイメージに向かって出来ることを全力でやるだけだ。

建築学生だから絶対に空間の話をしなきゃいけない、とは思わないが、生半可な政治家まがいのマニフェストだけを語ればいいとも思わない。
理想を具体化する設計図を。他者にイメージを喚起させる模型を。
僕らが作るべきはリアリティだ。

僕は退屈な郊外の町のポジティブな未来を描きたい。建築的思考力と伝える力をそのために鍛えてきたはずだ。
あと2週間弱、まだ作れる。ジャンプできる。

みんながんばろう。 




2010年1月1日金曜日

2009年を振り返る・出会い編

あけましておめでとうございます。
もう2010年になってしまいました。

2009年の総括として、もうひとつだけ。去年はとても多くの人々と出会い、自分の世界を拡張することができました。その一方でとても残念な早すぎる別れにもたくさん触れすぎてしまいました。
もう去年の話になってしまったし、どんな人にどんなふうに出会ったか事細かく書くとキリがないので、超簡単に。

とにかく新しく知り合った人たちを列挙。覚えてる限りで。
まずYNUキャンパス模型で多くの横国3年生、2年生と知り合う。模型完成後テンション高いままY-PAC主催のウェルカムパーティを全学年の人に手伝ってもらってノンアルコールながらとても盛り上がる。中名生はじめとした何人かの一年生とも知りあうが、準備の過程で北山さんや田川さんなど何人もの教授に覚えられるようになるw これ意外と重要かもw

モロッコ旅行のときも、東大の相田君などとてもいい日本人の旅人に出会うことができた。
あとは授業の先生として末光さんや、藤原撤平さんなどとも知り合う。藤原さんにはその後特別に声をかけてもらって一連のワタリウム美術館のイベントを手伝わさせてもらうことになった。ここでもワタリウムの和多利さんご姉弟やオンサンデーズの草野さん、スタッフの方々など普通学生やってるだけでは知り合えないような方々と知りあうことができた。イベントを通して多くの建築家、表現者の方々とお話できたことも嬉しかった。中でも石川直樹さんは高校生のときからの憧れの存在であったから、いろんな話ができてとても感激した。中山さん、冨永さんとは夜中の2時半まで話し込んでとても熱かった。

建築系ラジオでは五十嵐さん松田さん山田さん南さんとも知り合えた。そこで会った東工大石川さんが開いてくれた建築クラスタつい飲みではmosaki田中さんや浅子さん、matt李さん、@archikataさん、ぽむ桂さんなど建築の社会人の方々としりあうこともできた。
ArchiTV2009で藤村龍至さんにも覚えてもらえたし、学祭で松島潤平さんにもしりあった。これからもRoundAboutJournalの議論に加わりたいし、ついていけるように精進したい。

寿町の人たちも、実は知りあったのは今年のこと。
前期の課題で横浜のドヤ街・寿町を選んで、横浜ホステルビレッジに清掃ボランティアとして飛び込んだ。手伝いは2ヶ月くらいしかできなかったけど、代表の建築家岡部友彦さんや、CafeAnarchymamaのタケさんやサトコさんなど、実に多くの人と知り合えた。
ここで出会った人は、普通に学校で建築学生をやってただけだったら絶対に知り合わなかっただろうし、このつながりはこれからも続いていくだろうと思う。
アメリカ人のジャンちゃんや韓国人のJiniともここで会った。

年末では名古屋建築クラスタの人々。
名工大北川先生、Ureca!ヒラテ、タカマ、ヤマダの三人、Y-PACradio vol.9名古屋回に出てくれたみなさん。ここで自信になったのは、twitter経由でも同じような問題意識を持っている人とは出会うことはできるし、すぐに意気投合もできるということ。名古屋だけでなくいろんな地域の人とであって、巻き込んでいきたいと思った。

最後に、去年は死別も多かった。
しかも年寄りの死を聞くことはなく、みな若くして亡くなった人ばかりであった。
高校の先輩、友人の母、建築系ラジオの山田幸司さん、アーバンデザイナーの北沢猛先生。
早すぎる。
しかし僕たちは彼らが考えていたことはなんだったのか、よく考え、そして彼らの死を乗り越えて次の時代に向かわなくてはならないのだろう。
生き続けるということは奇跡的なことだ。人間は簡単に死んでしまう。

だから僕は自分の人生を、もっとよく考え、楽しく生きようと思った。
こう考えるようになったきっかけについて、いつか仲の良い友人たちには話せたらいいと思う。


それではみなさま、2010年もY-PACともどもよろしくお願いいたします。