2010年7月30日金曜日

夏休み院浪相談室その1

将来自分が何やりたいのかなー、と昔からよく考えてるけど、それをその時の関心に即して言語化するのは中々難しい。

横国には研究室というものがないので学部生のときは第8講座と呼ばれる設計意匠選択にいたわけだけれど、なにか設計に関する研究や専門教育が特別なされるわけではないので、学部を卒業したくらいでは専門家と言えるほど知識が身についていないという実感がある。
しかしながら設計の専門技能というモノはおそらく学校では身につけることができなくて、大なり小なりの設計事務所に入って実務経験を積む中でしか身につかない(詳細を描いたり法規をクリアしたりというのは教育とはかけ離れすぎているという意味で)のかなと思う。
だから大学院でも意匠を勉強するというのはたぶん専門知識を蓄えるというよりは、建築をつくる上での思想や哲学を鍛えるということなんじゃないかと考えるようになった。

もちろんそれは建築設計という人の生活の一部を預かるような仕事をするうえで重要な倫理観なのだと思うのだけど、建築や都市をめぐる様々な職能がある現代において、いささかメタな教育なのではないかとも思う。つまり僕は別の専門性を身につけたいのだ。
元々僕は社会における問題を解決する手段として建築を勉強しようと思った。建築学生の入学の動機ベスト5には入るだろうよくある非モテ系解答のひとつではあるが、まあこれはこれで今も変わらなくて、建築を学んだことはよかったと思っている。

じゃあどんな問題に関心があるのだ、というのはつづきで。

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