いや実際はほとんど治りかけで、「この大事な時期にみんなにうつしちゃいけないから!」を理由にただ引きこもっているだけである。かといって高尚な本など読んだりしないのが(できない)のが俺。家で何もしていない。未読の本が溜まる一方。
ま、いつか読みます。
この間、全学年強制参加での学内設計イベント、20時間設計なるものがあった。
最初は24時間設計だったのだけど、水曜12時からやると1、2年生の他の授業があるので16時開始に変わったのだった。だから20時間。締まらないがまあいい。
仕掛け人はT井さんとF原さんという噂。
課題は「ホームレス・ホーム」
この言葉から考えられるものならどんな設計案でもおkであるという課題であった。
まず自分で考え始めても良かったんだが、せっかくのデザスタ以外での学科上げての祭りなのだから、イッシーなど最初に4年を誘い、どうせならと1・2・3年生も誘って全部で20人弱を集めてのブレストを16時半くらいからやることにした。思いつきで咄嗟に始めたことだが人数も集まったし、何より盛り上がりを演出できたのでよかったと思う。3・4年生ばかりしゃべってしまったが、最後のほう名指しで発言を促せばみんなしゃべってくれたのでそれなりにいろいろな視点からの考えが出た。別にひとつの設計案に向かって意見を言い合う場ではないので、それぞれが自分の思考を外に出すことで一旦整理することができればいいのだ。このブレストが最終的なプレゼンボードに影響してるかなんて僕らには知る由もないし、これは単なるプロセスのひとつに過ぎない。
さてブレストをやったはいいが、なかなか案が出てこなかった。前期課題のときに考えた寿町のドヤ街を発展させたスケールで、複数の人間のためのホームレスホームを考えようとしたのだが、そううまくいかない。しまいにはキューブ状に切ったスタイロを積み上げてみたりするスタディなど始める始末(これだと全然形が決まっていかない)。いろいろ悩んだりしたものの、わりと概念的な話をする人も多い中、一周回って「ホームレスのための家」というド正面のような180度逆のような話を考えた。
前期に考えていた寿では、住民の多くはドヤ住まいなため、基本的にはホームレスという分類になる(wikipediaを見れば超大富豪のハワード・ヒューズの例なども出てくる)。だからドヤというのはある意味で既に「ホームレス・ホーム」を設計しているとも言える。
今回僕は、貧しいがゆえにホームレスとなった人というよりは選択的に家を持たない流浪の民というような人種のことを想定して、彼らが集うよりしろの様なものを考えた。
シェルターとしての家を考えると、それは突き詰めればツェルトやシュラフやダンボールのようなものでもまあなんとかなるので、HOMEとは何かというと、それはやはり個が孤でありながらも集合することなのではないかと。普段の関心ごとに戻れて安心した。
なので外壁はなく、ただグリッド状に壁がたくさんあって仕切られているだけの家の模型を作った。21世紀的ノマドが集まる家。彼らを無理矢理押さえ込むために切り妻の屋根をかぶせてみた。ただの記号である。
このホームレスホームという言葉自体がそもそも矛盾している気がするので、そういう矛盾している感じも皮肉なしで入れれればと思ったがそれはどうだか。
最終的に12時締め切りの1時間ほど前には提出できたので、まあ余裕を持ってできたと思う。
当日のtwitterハッシュタグは#YNU_No1で、みんなのそのときのリアルなつぶやきが残っている(笑)
夜から朝にかけて体調がすこぶる悪かったが、提出時はそれなりに回復した。(その後悪くなり帰って寝た)
各階に張り出された各学年の案をざっくり見ると、やっぱりそれなりに傾向があるような気がした。ツイッターでも書いたけど。
1年生は原風景の旅的というか、自分の原体験に基づいたもの。身の回りにある概念とか。あと手書きと製図室がないというハンデ(家との往復の時間がかかる)もあったので、本質的な部分を読み解くにはまたちゃんと見なくてはいけないと思う。
2年生はアーキファニチャーをやったばかりというのもあってか、持ち運べる大きさというかモバイルアーキテクチャー的なものがいくつかあった。朝6時くらいに見に行ったとき、仲のよい後輩らは、難しいこと考えすぎで全然できてなかった。大二病である。
3年生はあまり傾向というほどの傾向が分からなかった。自然の中につくったりする森ガール系が何人かいたかな。
4年生は卒制で考えてることをそのまま持ってきてる人が結構いた。当たり前だが。せっかく祭りなのだから卒制の調査部分をテーマをすりかえて載せるのではなくて、新しいモノを考えたほうが楽しいのにと思ったが別にそれは個人の自由である。課題の影響としてはBoys'Cityや一万平米という規模のデカイもの、若者を対象としたものなどがいくつかあった。僕も含めて。
YGSA(主にM2)の人はさすがの出来。傾向というかYGだなって思ったのは敷地が都市にまたがるようなスケールを考えている人が結構いた。バシさんの一回紙をクシャクシャにしてその皺からドローイングを始める手法は面白かった。それに貼り付けてある一応の説明書きみたいなのがいいんだよね。
という感じでしょうか。実質あの後学校に行ってないので(行かなすぎだろ)、もっかいちゃんと見てみたいと思います。
先生たちの採点はイツつくのか。順次先生が各々来て点をつけてくみたいですけどね。
僕のもなんかしらで評価されたらいいな。
祭りのシメとして学年またいだ後日談をY-PACradioで録ってもいいかもね。
では風邪も治ったと思うので明日からまた卒制をやろうと思います。引きこもり終わり。