国破れて山河在り…
とは少し不適切な言葉かもしれないけれど。
しかしながら山河在るところに人も居るものである。
人が居れば国というシステムの再構築もできる。
杜甫は春望という詩で、戦によって荒廃した都を嘆いたが、ここは二の句を勝手に希望の言葉に替えて継ごう。
石巻の若き茅葺き職人は言った。
「葦ってほっておいても勝手に生えてくるんすよ。またそれを刈り取って屋根に葺く。朽ちてきたらはがして土に還す。ぐるぐる回ってる。そういう方が自然じゃないすか。」
僕らは大きなサイクルの中のひとつの切り替えの時期にいるだけなんだろう。
北上川は今日も滔々と流れる。
0 件のコメント:
コメントを投稿